ASAP設立のきっかけとなったのは、東京都あきる野市・多摩川幼稚園理事長、長谷川安年がカンボジアを観光で訪れ、偶然目にした小学校の姿でした。
吹けばとぶようなボロボロの校舎、ぼろをまとった裸足の子どもたち、どぶのような近くの水溜りが水道代わり…。
そのあまりにもひどい有様に、日本で40年幼稚園を運営してきた教育者として、「何かできないか」という思いに駆られました。
帰国後、長年海外生活を経験し、現地の事情にも詳しく、また、カンボジアの隣国・タイ王国の指導者とご昵懇であった池田五郎氏の協力のもと、2005年10月駐日カンボジア大使と現地の状況を視察することができました。
そして、カンボジアのきわめて貧しく厳しい教育の現状を知り、カンボジア復興に最も必要なのは教育であると信じ、教育に対する援助として、まずは勉学の基礎となる絶対的に不足している校舎の寄贈を決めたのです。
大使のご協力もあり、翌2006年3月、カンボジア・シェムリアップ州トロク小学校に5教室の新校舎「あきる野多摩川学園カンボジア校」が完成し、日本からの19名の支援者の方々、プー・ソテレアッ大使、副総理、シェムリアップ州知事、郡長、村長らの出席をいただき、村民の皆さんも総出の中、校舎を贈呈することができました。
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